KAMINE 社長ブログ

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鳥カゴディスプレイ

トアロード店 正面ウィンドウの鳥カゴディスプレイ
カミネ・クロノメトリー店でお手伝い頂いた東京のデザイナーに
プランニングして頂いた、
鳥カゴモチーフのNEWディスプレイ
巧妙にLEDのピンポイント照明が内臓され、
背面はやさしく間接照明で明るく照らされます。


春夏秋冬でステージバックパネルのカラーが変わり、
季節の移ろいと共に、幸せにハミングする鳥のさえずりが、
その折々のカミネの新商品や、
お勧め商品を魅力的に皆様にプレゼンテーションします。

是非、トアロードを通りがかった時、足を止めてご覧下さい。
トアロード店

 

神戸オクトーバーフェスト2012in三宮

ビールの祭典オクトーバーフェストとは、
ドイツミュンヘンで毎年秋、16日間にわたって開催される世界最大の祭り、収穫祭。

1810年以来、ミュンヘン市の西方テレージエンヴィーゼで9月半ばから10月上旬に開催され、
毎年600万人以上の人が会場を訪れている世界最大のビールイベントです。
21世紀に入り、日本においても1970年代頃からレストランやホテルなどで屋内イベントとして開催されてきましたが、
近年では大規模な屋外イベント、新たなお祭りとして定着しつつあります。

2012年、日独交流の縁深い神戸に、本格的なオクトーバーフェストがついに上陸しました。

オクトーバーフェストの舞台となっているのが、神戸市の東遊園地(市役所南)

期間は6/1~6/10(日)まで。12:00~21:00  主催は、神戸オクトーバーフェスト実行委員会です。
緑に囲まれた街の中の広々とした公園内で、心地良い今の気候、外で飲む旨いビールドイツ料理は格別です。

ドイツの名門ビールメーカーが軒を並べ、
若くて元気のある気持ちのいいスタッフが、
大忙しでビールをついでいきます。

ステージでは、ドイツより招聘されたバンドにより、
ヨーデル、ワルツ、ポルカなど
ドイツ語圏の民族音楽を中心とした演奏が行われ、
音楽、食といったドイツ文化を体験、親しむことができます。

ドイツのソーセージ3種
ドイツのコクのあるビールには、やっぱりこれが相性ぴったり。

アウトドアの風に吹かれて、ビールと共に・・・
この他にもドイツ本場の味を再現したビールの肴が豊富に揃っています。

この東遊園地、実は日本で初めてボーリング場
ができたところでもあるんです。
公園内の片隅に、この記念碑があります。


旧居留地からルイ・ヴィトン、オリエンタルホテルの前の道をまっすぐ東へ進むと、東遊園地
です。
ぶらりとお散歩がてら、初夏のひとときを楽しまれては如何でしょうか。


腕時計の頂点 PATEK PHILIPPE Ref.5002 スカイムーントゥールビヨン。最初で最後の出会い

何年越しかで、ついに先日入荷したパテック フィリップRef5002を簡単ですが、ご紹介させていただきます。

この時計を取り扱えることは、時計商としての金字塔で、 カミネとしてそして私個人としても生涯における貴重な体験となりました。

先ずは、こちらが専用の化粧箱です。

これほどの時計の箱としましては
それほど大きいものではありませんが、
時計の箱としては、これまた最高のものです。
極めて上質なWOODを磨き上げ飾られている上、
金具は全て18金の彫金仕上げで、
至上のクォリティです。

昨年、パテック フィリップ本社工場を見学した際
その中に時計のパーツをエングレービングをする
アトリエがあり、トップレベルの職人が
このカラトラバマークをアレンジしたデザインの
彫金を入念に仕上げているところをみました。
この時計の箱を作るのに、こんなに手間がかかるのかと
驚きましたが、その工程を経て完成します。

化粧箱には手で彫られた
「Sky Moon Tourbillon」と
「Patek Philippe」の銘板が
貼り付けられています。
箱に時計をセットすると、このようになります。
(触るのが恐ろしいですが・・・)

化粧箱と時計そのもののバランス箱のセンターに収まった姿
時計というより芸術品として、この世の頂点というのにふさわしく、壮麗さすら感じさせます。


5002モデルは、パテック フィリップが
これまで製作した最も複雑な腕時計で、
最初のダブルフェイスでもあります。

時刻表示の他北半球の天空星座図を表わし、
月の軌道も示します。

ミニットリピータートゥールビヨン
永久カレンダー
をはじめとする
稀少で驚異的な複雑機構が満載です。
部品総数は686個に及び、
その一部は顕微鏡を使わないと
はっきりと見えない微小なものです。


この時計を象徴する右側の2つの大きなリュウズの反対側にカラトラバの彫金で装飾されたスライトピースが存在します。
これをゆっくりスライドさせることでミニットリピーターがその時刻を奏でます。

この時計に搭載されているリピーターは、パテック フィリップ社の誇るカセドラルゴングと呼ばれるもので、
言葉通り聖堂に響き渡る鐘の音色で時刻を知らせます。

ご納品時に、お許しを得てレバーをスライドさせるとトアロード店2F全体に重厚で美しく、壮麗な音が響き渡りました。
豊かな音色と残響の大きさがカセドラルゴングの特長です。


天文学的な超複雑腕時計である、
この5002スカイムーン・トゥールビヨンは
1個を完成させるのにパテック フィリップ社の
エリート技師で構成された数名のチームにより
数か月の作業が必要とされ、
これまで年間で僅か2点のみ
製作されてきましたが
昨年で製造が終了しました。

従って、今後はファーストオーナーとして
新たに入手することは不可能となりました。
現在、そして将来的にも著名なオークションでは
レコードを塗り替えていくことになるでしょう。

最後に、この時計をご納品させていただきました
お客様に対しまして、この上なく貴重で光栄な機会を
与えてくださいましたことに、心から感謝申し上げます。


“初夏のヴァレド・ジュウ”

現地のSさんから美しい写真とメッセージが届きましたので、皆様に今のスイスの空気をお伝えします。
フィリップ・デュフールさんのアトリエの窓からの景色。

真っ白な雪化粧が窓から広がっていた冬の風景は美しい新緑に変わり、
明るい日差しがアトリエを照らします。窓辺のシンギングバードが本物の鳥となり、
今にもさえずり始めそうです。

世界中の熱狂的なファンからのオーダーを長々とこなし続けてきたフィリップ・デュフールさんですが、
名作シンプリシティーは今年の夏には全ての製造が完了するとの事です。

珍しいシンギングバード。
それぞれの鳥が機械仕掛けでさえずります。

ジュウ渓谷唯一の公立時計博物館であるエスパス・オロロジェの所蔵品。
いつもながらボランティアで修復のお手伝いをされているそうです。
シンギングバードの最高峰はロシャ(ROCHAT)兄弟です。
ロシャ兄弟は19世紀前半にジュネーブで活躍した時計師兄弟ですが、
シンギングバードの技術はジュウ渓谷で習得したといわれています。
シンギングバード

アトリエ付近で菜の花が一面に広がる何とも美しい風景です。
こうした季節でも、この地域では超精密な腕時計が生み出されています。

これは、ルブラッシュの街並みです。


神戸の歴史・カミネの成り立ち

今放映されている松山ケンイチの大河ドラマ「平 清盛」の時代に、清盛が神戸に「大輪田の泊」を造成しました。
つまり、古代から神戸は有名な良港で、港の発展の歴史が神戸の発展の歴史となっていきました。


1863年。諸外国との貿易が始まったころ、
神戸港は正式に当時の幕府によって対外国の窓口として開港され、
その後日本政府により
「外国人居留地」として、現在の旧居留地地域に
諸外国の外交代表や貿易商などの外国人を
住まわせる地域として造成されました。

写真はその当時の神戸港
1868年3月の「イラストレイテッド・ロンドン・ニューズ」が
開港当日の様子を伝えました。造成中の居留地や、運上所などが見えます。

多くの外国人、英国人、アメリカ人、ドイツ人、中国人などが次々と神戸を拠点に日本との貿易を活発化させていきました。
その後、神戸は歴史の変遷の中戦争による空襲、大水害、大震災など、いくつもの災難を乗り越えながら、
諸外国と日本の文化の融合の窓口となっていきました。

写真は明治後期の、領事館や商館の旗がはためく海岸通です。

明治元年。
当時発生した「神戸事件」
三宮神社前で備前藩とフランス人水平との間に起きた紛争により、
隊の責任者であった滝善三郎が切腹することとなりました。
外国人は初めて見る日本の「ハラキリ」に驚愕したと言います。

神戸から日本全体に普及していった外国の製品、食文化、レジャー文化は
ゴルフ、ボーリング、ジャズ、洋食など数多く、
神戸は「日本の近代洋服発祥の地」でもあります。
当時、それらの珍しい西洋の文化が神戸の風土や街、気風を作り上げていきました。
ハイカラ、国際都市という言葉も神戸に対してよく使われたのもこのような理由からで、
現在神戸市は、ファッション都市宣言をしています。

開かれる六甲山
明治28年。イギリス人グルームの手によって開かれました
明治36年、日本初のゴルフ場である、
「神戸ゴルフ倶楽部」が誕生しました。

そして、明治39年 1906年。
カミネ初代:上根銀助が、神戸 元町の柴田音吉洋服店と柴崎時計店の間の路地裏で、
貴金属の細工を始めたのをスタートに、金細工のかんざし、懐中時計の鎖などの商いを始めました。


写真は銀助が店を始める前、福山で神主をしていた頃のものです。

そして、二代目 上根かおるの時代へ。日本は第二次大戦に突入。
当時は長田神社の参道筋でカミネを営んでいました。
こちらの写真は長田神社の前で撮ったものです

三代目で現会長:上根保は当時、学徒動員としてレーダー技術を持っていた事を認められ、
繰上げ卒業をし、沖縄で方向探知機の製作をし、アンテナを立てて観測をしていました。
その後、激戦の戦地で九死に一生を得た末に生還
間もなく三宮(現在のトアロード店の少し北)に小さな店を開く事となっていったのです。。


写真は現会長、三代目:上根保が第二次世界大戦で沖縄へ出征し、
復員後の家族写真

中央が。左から二人目がカミネ二代目かおる
保が着ている背広は、米軍兵士が着ていたものとの事です。


この後(約50年以上前)は親元から独立し、
三宮(現トアロード店の少し北)で時計宝石店を開業し、
やがて日本でもまだ殆んど普及していなかった高級時計、
ロレックスやオメガ、パテック フィリップなどの取扱いを始めていきました。

写真は1955年頃 現トアロード店

この当時の事を実体験を元に、現会長:保が書き下ろした「生還」(幻冬舎ルネッサンス)。
ご希望の方に差し上げます。英訳版もありますので、宜しければお申し越し下さい。

これは悲惨な戦争を二度と起こさない為、自らの実体験を後世に伝えるのが主旨で、古い日記などを完全復元し、それを糸口に書き上げられたものです。
米国や欧州の多数の図書館にも寄贈されています。 宜しければ是非、皆さんお読み下さい。

本の申込み先E-mail info@kamine.co.jp
又はF A X 078-325-5277
☆件名に“「生還」希望”とご記載下さい。
☆ご住所、ご氏名を明記下さいましたら、
1名様につきまして1冊をお送りさせて頂きます。
カミネ 4代目社長 上根 亨

サントロペ ブライトリングブティック


サントロペは、
南仏コートダジュール地方にある
人口6000人足らずの小さな港町。

1920年頃から富裕層に人気のある保養地となり、
ヨットで停泊して何日もゆったり滞在するといった、
ほのぼのとした優雅な空気の流れる所です。

南仏の恵まれた気候で明るく解放感がありながら、
どこかにゴージャスな感じのするところでした。

現地の人の話しによると、コートダジュール地方は、365日の内300日は紺碧の青空、60日が曇り、5日位が雨とか・・・
温暖な土地は、食材やワインに豊な恵みを与えます。

ブライトリングブティックはサントロペの、いわば目抜き通りの並びにあります。

古い街並みの景観をそのまま残した外観ながら、店内は最新コンセプトを導入し、Watch shopとしては最も進化したスタイルと言えます。
このコンセプトは、ニューヨークの直営ブティックに継ぐもので、
その独特のイメージをこの度オープンしたカミネ・クロノメトリー内のスピリット オブ ブライトリングでも採用させて頂きました。


ショップそのものはあまり広くはありませんが、
上品でコンパクトにまとまり、
サントロペの雰囲気にもとてもよく馴染んでいます。


ひとつひとつのショーケースで、
テーマ、カテゴリーごとに商品をグルーピングしていますので、
快適にウィンドウショッピングも出来ます。

店内に入ると、まずは目に入るのがPOPアートのリトグラフ。

空と男女をテーマに描かれる、ケビン・ケリーのもので、新鮮でチャーミング。
洗練された印象を空間に与えています。
奥にお客様が座り、座る際にはテーブルが45度片側の支点を軸に、前に動き、座ると元の位置に戻ります。
つまり、一旦座ると、テーブルを前に45度動かさないと出られません・・・
でも、とても親密感の出る接客コーナーです。

そして、ブティック
自慢の仕掛けテーブル
美人のショップマネージャーが自身たっぷりに
このテーブルの仕組み
を説明して下さいました。
テーブルを回す支点となっている円筒型の部分は、
一段一段ストックケースになっていて、
ブライトリングがびっしりと入っています。
接客はこれを活用して行われ、どんどん希望に近いものが出てきます。

新しいブライトリングのプレゼンテーションを実際にこの目でどうしても見たかったので、
バーゼルフェアでの仕事の後、鉄道でフランスを縦に縦断。

約8時間の行程はさすがに疲れましたが、サントロペの青く晴れ渡る空、そして真っ青な海、
小さいながらも宝石のように輝くブライトリングブティックを見ることが出来て大満足でした。


国内では初のニューコンセプトである、
スピリット・オブ・ブライトリング神戸
この度オープンしたカミネ・クロノメトリー内
にあります。
是非、皆様ご来店の上、このムードをご体感下さい。
カミネ・クロノメトリー店


4月3日クロノメトリー店グランドオープン

カミネ クロノメトリーはいよいよ4月3日のグランド
オープンとなり、その前日の4月2日は快晴の中、東京
から多数のプレス関係者をお迎えしプレオープンのレセ
プションを開催する事が出来ました。

しかしながら、設計から完成まで数ケ月間かけて
造り上げたカミネの新しいお店「クロノメトリー」の
グランドオープンの日、4月3日は本当に大変な一日と
なってしまいました。

まずは前日に「これから店の一歩が始まる、全社一丸となって新店を成功の軌道に乗せましょう。」
という社内回覧文を準備している所でした。
この度のさんプラザ店の移転による新店オープンでは、お客様、取引先様、不動産、工事関係者の方々の
お蔭様によるものなので、今後最大限の礼節を尽くし、全ての人から愛されるお店にしようと
改めて宣言したかったからです。

4月3日のグランドオープン、新しい店をスタートする初日はとても大切な一日ですが、
当然慣れないのでなかなかスムーズにいかないのも実状です。

お昼前後、初めてのお客様が時計を買って下さいました。
新しいお店で初めて商品が売れた、嬉しい瞬間でした。
そしてその後間もなくして、これ迄経験した事のないような集中豪雨により、店は床上5cm位浸水し、
電気系統があっという間にダメになり、店は真っ暗になりました。

豪雨の中、トアロード店から現場にかけつけた時、新店舗内は停電で真っ暗になり、店内の最深部まで
達した水が、池のように波打っている背筋の凍りつくような光景を私は生涯忘れられないと思います。

私はじめスタッフによる、水をかき出すなどの懸命の処置で、夜ようやく復旧はしましたが、
自慢のフローリングは水で膨張し、貼り替えをしないとだめになってしまいました。

この地域には珍しい、完全フラットなバリアフリーの床が完全に裏目に出てしまいました。

カミネの長年の歴史の中では、このような災難を過去何度も乗り越え、良い方向へと転換させてきました。
それは、その災い中でも懸命に挽回しようという、前向きな思いがあったからです。

今日も”夜 ニュースで知った”と、お客様や取引先様から多数の電話、メールが入りました。
何人ものお客様が、「最悪のスタートかも知れないが、これからはいい事ばかりになるよ、
元気を出して下さい」と言って下さいました。
それは本当に嬉しい励ましのお言葉でした。

気を取り直して再度補修工事をし、改めて光り輝く、全ての人から愛されるお店にしていきたいと思います。

4月3日とは一転して、晴れ渡る今日の青空のような思いで、皆で頑張って参りますので、
どうぞ宜しくお願いいたします。                        

4月3日
カミネ
上根 亨

2012ジュネーブSIHH&バーゼルワールドを振り返って

まずは1月に開催されましたジュネーブSIHHでは、全体的にここ数年来進化する技術開発をベースとした極めて高度な商品開発と共に、緻密なマーケティングをますます強めているという印象でした。
リシュモングループのウォッチブランドは(カルティエ、A.ランゲ&ゾーネ、IWC、ジャガー・ルクルト、ラルフローレン、VC&A、パネライ他)どのシリーズ、どのアイテムも、隙のない高い完成度を持ち、透明度のあるグローバルマーケティングで消費者にとっても正統で、魅力的なプレゼンテーションを展開しています。

それに対してバーゼルワールドは、ロレックス、パテック フィリップ、ブライトリング、スウォッチグループなど、多数の各ブランドが独創性を競い、より個性的な商品ラインナップを発表しています。
そこには、全体を縛る系列やヒエラルキーは無く、取引きをする側としてもそれぞれのブランドが個別のプロダクト思想を持っているので、商談自体はジュネーブSIHHより難しい側面もあります。
しかしそこには同時に思いがけない商品や人との出会いがあります。
だからこそスイスまで行く価値があるのかも知れません。

今、ヨーロッパを中心とした世界的な不況の中で腕時計の総輸出を大幅に伸ばしているスイス時計産業は、総じて元気が良く、各国のバイヤーはその思いがけない出会い、双方向でしばりの少ない取引きを求めてバーゼルに集まり、その熱気はジュネーブSIHHを上回っている気がしました。
そして、新たなクリエーションがそこから生まれて来るような予感もしました。

全体的には、メジャーブランドは益々強固な製品ラインを構成していますが、近年の主要消費層である中国人向けのモデルが、ひと頃よりもデザインがベーシックでエレガントになっていたように思えました。
スイス時計産業は、それぞれの企業でプロダクトラインの構造変換が進み、全般的に多機能でハイスペックなものが増え、高品質化(ムーブメントの内容、外装)しているのもその理由のひとつかも知れません。

時計のサイズは40mm~46mmが今もって主流ながら、日本の消費者向けのサイズのものも増え、装着性に工夫を凝らしているものも多く好感が持てました。
印象的には、ミリタリーテイストのものが新作として目立ち、パイロットウォッチ系を中心に、魅力的な時計が次々とリリースされ、機能としてはGMTがかなり増えていました。

新作で話題を集めていたもののひとつに、ロレックスのスカイドゥエラーがありましたが、そのことにより年次カレンダーが、ハイスペック機能として完全に業界に定着したと言えるでしょう。

近年の時計デザインのテーマの根底は「懐古主義」ではありますが、そんな中で見逃せないのは、ムーブメントの内容及びケース構造が進化して傑出しているものが多数生まれているという所です。

そんなこんなで、色々な事を振り返りますと、改めてスイス時計業界の奥行きの深さ、層の厚さを痛感し、当分の間世界的にも熱狂的な時計ファンに好奇心と満足を提供し続ける事となるでしょう。

2012.3.28
カミネ
上根 亨

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