時計を選ぶとき、最初に目に入るもの。
それは、ダイヤルです。
時計の顔ともいえるダイヤルは、その色や質感、インデックスや針のデザインによって、腕時計そのものの印象を大きく左右します。
グランドセイコーには、さまざまな色や質感を持つダイヤルがあります。
しかし、グランドセイコーのダイヤルの魅力は、単に「美しい色」にあるわけではありません。
そこには、日本の自然や四季、そして季節のわずかな変化を感じ取る、日本独自の美意識が込められています。
雪景色、白樺林、桜、森、夜空。
そして、春から夏、夏から秋へと移り変わっていく季節。
グランドセイコーは、こうした日本の自然が見せる一瞬の表情を、時計のダイヤルに映し出してきました。
なかでも象徴的なのが、日本で古くから使われてきた「二十四節気」です。
一年を24の季節に分け、その時々の自然の変化を捉える二十四節気。
グランドセイコーでは、その季節にしか見ることのできない風景や空気感をダイヤルで表現したモデルが数多く展開されています。公式にも、日本の自然観と二十四節気をブランドの「THE NATURE OF TIME」という哲学につなげています。
今回はその中から、特にダイヤルの個性が際立つ4本に注目します。
「清明」
「立夏」
「秋分」
「花筏」
同じグランドセイコーでも、ダイヤルが変われば時計の表情は大きく変わります。
「グランドセイコーが気になっているけれど、どのモデルを選べばいいかわからない」
そんな方にも、ダイヤルから時計を選ぶという視点で、4モデルをご紹介します。
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グランドセイコーのダイヤルは、なぜ印象に残るのか?
グランドセイコーの時計を見ていると、写真では気づかなかった表情に気づくことがあります。
光が当たる角度によって色が変わって見える。
ダイヤルの模様に陰影が生まれる。
針が動くことで、同じ時計なのに違う表情を見せる。
こうした繊細な表現を生み出している要素の一つが、ダイヤルの「型打ち」です。
グランドセイコーでは、日本の自然から着想を得た有機的な模様などをダイヤルに施し、光と影によって奥行きのある表情を生み出しています。季節の情景をカラーだけで表現するのではなく、質感や光の反射まで含めて時計の中に落とし込んでいるのが特徴です。
そのため、グランドセイコーのダイヤルは「何色か」だけでは語りきれません。
同じグリーンでも、そこに込められた季節によって印象はまったく異なります。
春の若葉を表現したグリーン。
初夏の風を表現したグリーン。
深い夜空を表現したブルー。
桜の花びらが水面を埋め尽くす情景を表現したピンク。
色の違いだけではなく、その色の向こうにある情景まで選ぶ。
それが、グランドセイコーのダイヤルを楽しむ一つの方法です。
「二十四節気」という日本の季節感を腕元に
二十四節気とは、一年を24に分けて季節の移ろいを表したもの。
立春、雨水、啓蟄、春分、清明、立夏、芒種、夏至……。
日本では古くから、こうした季節の節目を暮らしの中に取り入れ、その時々の自然を感じてきました。
グランドセイコーが面白いのは、この「季節の変化」を時計のダイヤルとして表現していることです。
例えば「春」という大きなカテゴリーではなく、
桜の若葉が芽吹く頃。
初夏の風が吹く頃。
澄んだ夜空が広がる頃。
桜が散り、川面を花びらが覆う頃。
そんな、ほんのわずかな時間にしか見ることのできない風景をダイヤルに宿しています。
ここからは、その魅力を4本のグランドセイコーで見ていきましょう。

1.清明 ― 桜若葉の瑞々しさを映したグリーンダイヤル
グランドセイコー SBGH343
春の訪れを感じさせるグリーンダイヤル。
その中でも、ひときわ瑞々しい表情を見せるのがSBGH343です。
二十四節気の一つ「清明」。
春の陽気が満ち、草木が生き生きと芽吹く頃です。
SBGH343のダイヤルは、この「清明」の頃に芽吹く桜の若葉から着想を得ています。
淡い桃色の桜の花びらの合間から、陽の光を透かして輝く若葉。
その瑞々しい緑を、ライトグリーンのダイヤルで表現しています。
一見すると爽やかなグリーンダイヤルですが、光を受けることで表情に変化が生まれます。
さらに、38mmのケースにはブライトチタンを採用。
通常のチタンよりも傷つきにくく、明るく美しい外観を持つ素材で、98gという軽量さも特徴です。ムーブメントには10振動のメカニカルハイビート「9S85」を搭載しています。
「グリーンのグランドセイコー」が気になる方へ
グリーンダイヤルというと、存在感の強い時計を想像する方もいるかもしれません。
しかしSBGH343のグリーンは、自然の中にある若葉のような繊細さが魅力。
スーツにも合わせやすく、休日の装いにも自然に馴染みます。
派手すぎないグリーンダイヤルを探している方。
日本らしい季節感を時計に取り入れたい方。
そんな方には、一度実物を見ていただきたいモデルです。

2.立夏 ― 初夏の風を感じる鮮やかなグリーンダイヤル
グランドセイコー SBGH351
同じグリーンダイヤルでも、SBGH343とはまったく違う表情を見せるのがSBGH351です。
テーマは、二十四節気の「立夏」。
春が終わり、夏の気配が少しずつ濃くなっていく頃です。
SBGH351が表現するのは、この時期に吹く爽やかな風「薫風」。
グランドセイコースタジオ 雫石の周辺に広がる青々とした草原を通り抜ける、穏やかな風を思わせる鮮やかなグリーンダイヤルが特徴です。
ケースデザインには、1967年に誕生したグランドセイコー初の自動巻メカニカルモデル「62GS」を現代的にアレンジしたデザインを採用。
そして、ムーブメントには毎秒10振動のメカニカルハイビート「9S85」を搭載しています。
現在の公式価格は990,000円(税込)。
清明と立夏。同じグリーンでも、印象は違う
ここが、グランドセイコーのダイヤル選びの面白いところです。
SBGH343「清明」
桜若葉の瑞々しさ。
繊細で柔らかく、春らしい印象。
SBGH351「立夏」
初夏の薫風。
爽やかで生命力を感じさせる、鮮やかな印象。
どちらもグリーンダイヤルですが、腕に着けたときの雰囲気は異なります。
「グランドセイコーのグリーンダイヤルが欲しい」
そう思ったときには、色だけでなく、どの季節のグリーンなのかまで比べてみるのもおすすめです。

3.秋分 ― 澄んだ夜空を思わせる深いブルーダイヤル
グランドセイコー SBGH353
そして、これからの季節にぜひ注目したいのがSBGH353です。
テーマは「秋分」。
昼と夜の長さがほぼ等しくなり、秋の深まりを感じ始める季節です。
SBGH353では、秋分の頃に広がる澄んだ夜空をダイヤルで表現。
深い濃紺のダイヤルに、ゴールドカラーのGSロゴと秒針が配され、まるで月夜のようなコントラストを生み出しています。
日中は光を受けて深いブルーが表情を変え、暗い場所では落ち着いた濃紺に見える。
その上をゴールドカラーの秒針が静かに動いていく。
華やかさがありながら、決して派手すぎない。
大人の腕元に合わせやすいブルーダイヤルです。
ケースは40mm。
エバーブリリアントスチールを採用し、ムーブメントにはSBGH343、SBGH351と同じ9S85を搭載しています。
「青いグランドセイコー」で迷ったら
グランドセイコーには、さまざまなブルーダイヤルがあります。
その中でSBGH353を選ぶ理由は、単純な「ブルーの美しさ」だけではありません。
秋の夜空という物語があること。
そして、深いブルーとゴールドの組み合わせによって、落ち着きの中に確かな存在感があること。
「仕事でも使える、上品なブルーダイヤルが欲しい」
「黒とは違う、落ち着いた色の時計を探している」
「長く使えるグランドセイコーを選びたい」
そんな方には、ぜひ候補に入れていただきたい一本です。

4.花筏 ― 散った桜に美しさを見出す、日本ならではの情景
グランドセイコー SBGA443
4本の中でも、ひときわ印象的なのがSBGA443。
淡いピンクのダイヤルを採用したグランドセイコーです。
テーマとなっているのは「花筏(はないかだ)」。
春分の頃、風に舞った桜の花びらが川面に散り積もり、まるで筏のように見える情景を指します。
満開の桜ではありません。
散ったあとに水面を彩る桜。
その一瞬の美しさをダイヤルに閉じ込めたのがSBGA443です。
これは、日本の美意識を象徴するような発想ともいえるでしょう。
「満開だから美しい」のではなく、
散っていく姿にも美しさを見つける。
そんな儚さへの感性まで、時計の中に表現しています。
さらにSBGA443は、グランドセイコー初の自動巻メカニカルモデル「62GS」を現代的に進化させたケースデザインを採用。
ベゼルを持たない構造によって、広々としたダイヤルに光を取り込みやすいのも62GSの特徴です。
そしてムーブメントには、グランドセイコー独自のスプリングドライブ「9R65」を搭載。
機械式時計の魅力と、スプリングドライブならではの滑らかな秒針の動きを楽しめます。
現在の公式価格は946,000円(税込)です。
ピンクの時計は、思っている以上に合わせやすい
「ピンクのダイヤルは少し派手なのでは?」
そう思われる方もいるかもしれません。
しかし、SBGA443の魅力は、強いピンクではなく、淡く柔らかな色調にあります。
光の加減によってシルバーに近く見えることもあれば、淡い桜色を感じることもある。
そのため、実際に腕に着けてみると、写真から受ける印象とは違うと感じる方も少なくありません。
人とは少し違うグランドセイコーを選びたい。
日本らしい時計を探している。
ダイヤルにストーリーのある時計が欲しい。
そんな方にとって、SBGA443は非常に個性的な選択肢です。

4本を比べると、ダイヤル選びがもっと面白くなる
今回ご紹介した4本を並べてみると、それぞれの違いがより明確になります。
| モデル | テーマ | ダイヤルの印象 | 駆動方式 |
|---|---|---|---|
| SBGH343 | 清明 | 桜若葉のライトグリーン | メカニカル |
| SBGH351 | 立夏 | 初夏の薫風を思わせるグリーン | メカニカル |
| SBGH353 | 秋分 | 澄んだ夜空の濃紺 | メカニカル |
| SBGA443 | 花筏 | 桜の花びらを思わせる淡いピンク | スプリングドライブ |
どれが一番ということではありません。
むしろ大切なのは、
「自分は、どの情景を身につけたいか」
ということ。
春の若葉が好きなら「清明」。
爽やかな初夏の空気が好きなら「立夏」。
静かな秋の夜空に惹かれるなら「秋分」。
桜と日本らしい美意識に惹かれるなら「花筏」。
同じグランドセイコーでも、ダイヤルに込められた情景によって、選ぶ理由は変わります。
グランドセイコーは「スペック」だけでは選べない
グランドセイコーを選ぶとき、
「機械式か、スプリングドライブか」
「ケースサイズは何mmか」
「パワーリザーブは何時間か」
「精度はどのくらいか」
といったスペックはもちろん重要です。
しかし、それだけではありません。
毎日腕に着ける時計だからこそ、
「その時計を見たときに、何を感じるか」
ということも、長く愛用するうえでは大切なポイントです。
何気なく時計を見る。
そのたびに、深い青色の夜空を思い出す。
あるいは、春の若葉や初夏の風、桜が舞う川面を思い浮かべる。
グランドセイコーのダイヤルには、そうした「時間を見る」以上の楽しみがあります。
グランドセイコーのダイヤルは、実物を見ることでさらに魅力が伝わる
今回ご紹介した4モデルのようなダイヤルは、写真だけではすべての魅力を伝えることが難しいモデルです。
光の角度によって変わる色。
型打ち模様によって生まれる陰影。
ケースの鏡面仕上げからダイヤルへ入る光。
そして、実際に腕に着けたときのサイズ感。
特に、
「清明」と「立夏」
のように同じグリーン系でも印象が異なるモデルや、
「秋分」と「花筏」
のように色の方向性が大きく異なるモデルは、実物を並べて比較することで、それぞれの魅力がより分かりやすくなります。
写真を見て気になるモデルがあれば、ぜひ一度店頭で実物をご覧ください。
「このグランドセイコーが気になる」からでも大丈夫です
「SBGH343の実物を見てみたい」
「立夏と清明の違いを比較したい」
「SBGH353のブルーが気になる」
「SBGA443を実際に腕に着けてみたい」
「グランドセイコーを検討しているけれど、まだモデルを決めていない」
そのような場合でも、お気軽にご相談ください。
カミネでは、グランドセイコーの正規取扱店として、モデルごとのデザインやダイヤルの特徴だけでなく、ケースサイズ、ムーブメント、装着感なども含めてご案内いたします。
在庫状況は変動いたしますので、ご来店前に気になるモデルの在庫確認をいただくことも可能です。
「写真で気になった一本を、実際に見てみる。」
そこから、自分にとってのグランドセイコー選びが始まるかもしれません。
ぜひ店頭で、ダイヤルに宿る日本の四季をご体感ください。

グランドセイコー正規取扱店
カミネ Bis店
〒650-0021 神戸市中央区三宮町3丁目1-2
Tel. 078-321-3970
営業時間 10:30~19:30(水曜定休)