KAMINEスタッフブログ

2015新作 ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター

SIHHジュネーブサロン、ランゲブースではおなじみになりました大型模型。
やはりこのモデルを詳しくお伝えしなければなりません。

今年の新作の中で
最もハイエンドに位置づけられる

『 ツァイトベルク・ミニッツリピーター 』

この前で写真を撮るのがジュネーブサロンでは
恒例になっています。

一見、ツァイトベルク・ストライキングタイムのように見えますが
ゴングの位置やボタンの位置が変更されております。

こちらが実機画像

ゴングが円形で無い特殊な形になっており
ストライキングタイムは内から外にハンマーが叩くのとは逆に
こちらのモデルは外から内にゴングを叩く機構になっております。

また一般的なリピーターのようなスライダーは存在せず
ボタン操作によってリピーター機構が動く仕組みになっています。

時計が動く動力とリピーターの動力を同じ香箱から担っており
画像では見難いですが、パワーリザーブが残12時間になるところに
赤い表示があり、ここを下回るとリピーターの作動が出来ない機構になっています。

驚くことに、この機構を詰め込んだにもかかわらず
ケース径はストライキングタイムと同じ44.2ミリ、厚みが1ミリ厚くなっただけです。

リピーター機構は10分単位で鳴る『10進ミニッツリピーター』
リピーターが鳴っている間は時計表示駆動と切り離され、
リューズ引き出しも出来なくなります。
(ただし内部で時刻はしっかりと刻んでいます。秒針のみ動いている)

例えば、12時59分50秒あたりでリピーターを作動させれば
全てのゴングを打ち鳴らし終わるまで約20秒かかりますので
鳴り終わった瞬間に時刻ディスクが瞬時に動くことになります。

ランゲ&ゾーネが満を持して世に送り出すリピーターの凄さ少しでも分って頂けましたでしょうか??
ただのツァイトベルクのリピーターだと思っておられた方、ランゲ&ゾーネのマイスター達は只者ではありませんよ。


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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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