2013年8月末~リシャール・ミル ファクトリー~ トアロード店 栖川の訪問記 PART2

リシャール・ミルの工房群は、時計製造のメッカ、ラ・ショードフォンの中心にほど近いところで、工房内からは近代的な内部とは対照的に牧歌的な風景が見えます。

超絶的なケースには、ルノーエパピなどで完成したこれまた超精密なムーブメントが組み込まれていきます。

組み立ては見慣れた風景ですが、特殊に開発されたムーブメントのアッセンブリーは、技術も超精密な作業となります。

与えられるGを表示するRM036の実験に立ち会う。

Gセンサーを組み込み、実際に付加を与えているところです。

トゥールビヨン本体の組み立て中。
職人が退席したすきに覗き込む。緊張の一瞬です。

顕微鏡を覗くと、そこにはトゥールビヨンというアートの世界が広がります。

リシャールの時計は、トゥールビヨンであっても極めてハードな検査をくぐり抜けます。
この四角箱に時計を入れ、工房全体に響き渡るくらいの音で落下させます。衝撃耐久テストマシーンです。
500G、1000G可能。

手前右側グレー鉄枠はハンマー状になっていて最下点に時計をセット・180度の位置から振り下ろす。
ゴルフのフルスイング同様、時計を打ち放し状態にしてテストします。(5000G可能)
これにパスしないと、その後の生産ラインから外れます。

ヨハン・ブレークRM059 ムーブメント

5軸切削マシーンで成形されたケースに内包される超精密ムーブメント。
勿論、トゥールビヨンです。
ヨハンブレイクはこれをはめて100mを疾走します。

カーボン・ナノチューブケースのラファエル・ナダルRM027

衝撃を回避するため細いワイヤーでムーブメントを吊り下げた、新しい設計のトゥールビヨン
これまでの最軽量記録を更新しました。(19g)
つい先日、ラファエル・ナダルは、テニスの全米オープンで既にこれを着用。優勝しました。

スカル トゥールビヨン

スカルがケース内で宙に浮いた設計。
ミステリアスでした。

翌日、ラショードフォンから4時間以上電車を乗り継いで、ユングフラウヨッホを目指しました。

やっと頂上にたどりつくと・・・

雲一つない晴天で、それはトップ・オブ・ヨーロッパ

超精密なものを丸一日凝視し続けた後だけあって、素晴らしい風景はこと更に目と気分に染みました。

大変貴重な経験をさせて頂きました。
ツアーをご一緒させて頂きました皆様とリシャール・ミル社の皆様に心から感謝いたします。


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