時計師であり、レーシングドライバーでもあった男が、自らの人生を一本の時計に込める。
ローラン・フェリエの歩みを知れば、Sport Autoがなぜ特別な存在なのかが見えてきます。
高級時計を探していると、「ローラン・フェリエ(LAURENT FERRIER)」という名前に出会うことがあります。
スイスの名門ブランドと比べると、まだ広く知られた存在とはいえないかもしれません。しかし、時計を深く知る愛好家から注目を集めている独立系時計ブランドのひとつが、ローラン・フェリエです。
その魅力を知るうえで欠かせないのが、創業者自身の経歴です。
ローラン・フェリエは、時計師であると同時に、レーシングドライバーでもありました。
そして、その二つの世界が交差して生まれた時計が、Sport Auto(スポーツオート)です。
ローラン・フェリエとは?
ローラン・フェリエは、スイス・ジュネーブを拠点とする独立系の高級時計ブランドです。
ブランドを立ち上げたローラン・フェリエは、3代続く時計師の家系に生まれ、幼い頃から時計製造の世界に触れてきました。
長年にわたって時計製造に携わる一方で、彼にはもうひとつの情熱がありました。
それが、モータースポーツです。
1970年代にはレーシングドライバーとして活動し、伝説的な耐久レースである「ル・マン24時間レース」にも参戦。
1978年には2リッター・プロトタイプカテゴリーで優勝し、翌1979年にはフランソワ・セルヴァナンらとともにポルシェ935Tを駆り、総合3位という結果を残しています。
時計師とレーシングドライバー。
一見すると異なるふたつの世界ですが、ローラン・フェリエにとっては、どちらも「機械の美しさ」「精密さ」「バランス」を追求する世界でした。
この経験が、後に誕生するブランドの個性へとつながっていきます。

時計師として培われた、ローラン・フェリエの美意識
ローラン・フェリエの時計を語るとき、複雑機構やムーブメントの性能だけに目を向けるのは十分ではありません。
ブランドの魅力のひとつは、時計全体の調和にあります。
ケース、ダイヤル、針、インデックス、ムーブメント。
それぞれのパーツが主張しすぎるのではなく、一本の時計として美しくまとまっていること。
そこには、長年時計製造の世界で経験を積んできたローラン・フェリエ自身の美意識が表れています。
クラシカルな時計製造を背景にしながら、現代的な技術や素材も取り入れる。
伝統をそのまま再現するのではなく、現代の時計として再構築する。
そのバランス感覚こそが、ローラン・フェリエというブランドを特徴づけています。
ローラン・フェリエという独立時計ブランドの誕生
ローラン・フェリエとフランソワ・セルヴァナンがブランドを立ち上げたのは2009年。
翌2010年、正式にローンチを迎えました。
最初の作品となった「Classic Tourbillon Double Hairspring」は、2010年のジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)でメンズウォッチ部門を受賞。
創業当初から、独立した時計ブランドとして高い技術力と独自の美意識を示しました。
長い歴史を持つ時計ブランドが多いスイスにおいて、ローラン・フェリエは比較的新しい存在です。
しかし、その背景には創業者が長年にわたって積み重ねてきた時計製造の経験がありました。
「新しいブランド」でありながら、「新しいだけではない」。
そこにローラン・フェリエの面白さがあります。
ローラン・フェリエの時計は、なぜ注目されるのか?
高級時計には、それぞれのブランドが持つ独自の文脈があります。
ローラン・フェリエの場合、その大きな柱となっているのが、
時計製造とモータースポーツ。
このふたつです。
レーシングカーには、エンジン性能だけでなく、重量、バランス、空力、操作性など、多くの要素を高い次元でまとめる必要があります。
時計も同じです。
優れたムーブメントを搭載するだけでは、完成された時計にはなりません。
ケースの形状。
ダイヤルの視認性。
針やインデックスのバランス。
腕に着けたときのフィット感。
そして、手に取った瞬間に感じる美しさ。
ローラン・フェリエは、こうした要素をひとつの時計として調和させることを大切にしています。
そして、この「調和」という考え方が、スポーツウォッチというカテゴリーにも受け継がれています。
ローラン・フェリエとル・マン24時間レース
ローラン・フェリエを知るうえで、モータースポーツの存在は欠かせません。
特に重要なのが、1979年のル・マン24時間レースです。
ローラン・フェリエとフランソワ・セルヴァナンは、このレースにポルシェ935で参戦。
24時間にわたる過酷なレースを戦い抜き、総合3位という結果を残しました。
それから長い年月を経て、ふたりは時計ブランドを創業。
そして、そのレーシングスピリットは、後にひとつの時計として再び姿を現します。
それが、Sport Autoです。

ル・マンの記憶から生まれたSport Auto
2022年に発表されたSport Autoは、ローラン・フェリエのモータースポーツへの情熱を現代のスポーツウォッチとして表現したモデルです。
しかし、Sport Autoを単に「レーシングカーをイメージしたスポーツウォッチ」と捉えると、その魅力を十分に理解することはできません。
なぜなら、その背景にあるのは創業者自身の実体験だからです。
1979年のル・マン。
ポルシェ935。
24時間という長いレース。
そして、総合3位という結果。
これらはブランドが後から作り上げたストーリーではありません。
ローラン・フェリエ自身が実際に経験した人生の一部です。
Sport Autoは、その記憶と情熱を、現代の腕時計として再構築した存在なのです。

ローラン・フェリエ Sport Autoの魅力
スポーティでありながら、エレガント
Sport Autoのケースにはグレード5チタンを採用。
ケース径は41.5mm。
トノー型のケースと滑らかな曲線を組み合わせ、一般的なスポーツウォッチとは異なる表情を作り出しています。
スポーツウォッチらしい力強さを持ちながら、ローラン・フェリエらしい柔らかな曲線や繊細な造形も感じられる。
この「スポーティでありながらエレガント」というバランスが、Sport Autoの大きな特徴です。
スポーツウォッチというと、力強く無骨なデザインを思い浮かべる方も多いでしょう。
Sport Autoは、そのイメージとは少し異なる方向からスポーツウォッチを表現しています。

チタンケースが生み出す軽快さ
Sport Autoに採用されるグレード5チタンは、スポーツウォッチとの親和性が高い素材です。
存在感のあるケースサイズでありながら、腕に着けた際には軽快な印象を与えます。
高級時計としての仕上げを楽しみながら、日常的に身に着けるスポーツウォッチとしての実用性も考えられている。
その両立がSport Autoの魅力のひとつです。
Sport Autoに搭載される自動巻きムーブメント
Sport Autoには、自動巻きムーブメント「LF270.01」が搭載されています。
950プラチナ製マイクロローターを採用し、スモールセコンドと日付表示を備えています。
さらに、72時間を超えるパワーリザーブを確保。
スポーツウォッチとしての実用性を考えながら、ローラン・フェリエらしい機械式時計へのこだわりも感じられる仕様です。
ケースだけではなく、ムーブメントまで含めて「Sport Auto」というひとつの時計を完成させている。
そこにも独立時計ブランドならではの面白さがあります。

スポーツウォッチでありながら、ローラン・フェリエである
Sport Autoを見ていると、ひとつの疑問が浮かびます。
なぜローラン・フェリエは、スポーツウォッチを作ったのでしょうか。
答えのひとつは、ブランドの原点そのものにあります。
創業者は時計師であると同時に、レーシングドライバーでした。
つまり、ローラン・フェリエにとって「時計」と「モータースポーツ」は、後から結びつけられたテーマではありません。
ブランドが生まれる以前から、人生の中に存在していたふたつの世界です。
だからこそSport Autoには、単なるデザイン上のモータースポーツ要素ではなく、ブランドの背景そのものが込められています。
なぜ今、Sport Autoに注目したいのか
現在の高級時計市場には、誰もが知るアイコニックなスポーツウォッチが数多く存在します。
その一方で、時計を選ぶ楽しみは、知名度だけではありません。
どのような時計師が作ったのか。
なぜそのデザインになったのか。
どのような人生や思想が背景にあるのか。
そして、自分がその時計を身に着けることで、どのような魅力を感じるのか。
独立時計ブランドには、こうした「時計そのものを知る楽しみ」があります。
ローラン・フェリエ Sport Autoも、そのひとつです。
モータースポーツにルーツを持ちながら、一般的なレーシングウォッチとは異なるエレガントな造形を持つ。
そして、その背景には創業者自身の人生がある。
それがSport Autoという時計の面白さです。

定番とは異なるスポーツウォッチを探している方へ
「スポーツウォッチは好きだけれど、定番とは少し違う時計を選びたい。」
「独立系時計ブランドならではのストーリーを持つ時計が欲しい。」
「時計製造とモータースポーツ、どちらにも興味がある。」
そんな方にとって、Sport Autoは一度実物を見ていただきたいモデルです。
写真では伝わりにくいケースの曲線。
チタンケースならではの軽快さ。
ダイヤルや針の繊細な造形。
そして、腕に着けたときの全体のバランス。
高級時計は、スペックだけでは分からない部分に魅力が宿ることがあります。
Sport Autoも、実際に手に取ることで初めて感じられる魅力を持った時計です。
ローラン・フェリエ Sport Autoをカミネで
ローラン・フェリエというブランドを知ることで、Sport Autoのデザインに込められた意味も、より深く見えてきます。
時計師とレーシングドライバー。
クラシックな時計製造と現代的なスポーツウォッチ。
機械的な精密さと、モータースポーツが持つ情熱。
それらがひとつの時計に込められています。
ローラン・フェリエ Sport Autoにご興味をお持ちの方は、ぜひ実物を手に取って、その造形や装着感をご体感ください。
カミネでは、ローラン・フェリエに関するお問い合わせを承っております。
在庫状況やオーダーの可否、モデルについての詳細など、お気軽にお問い合わせください。

ローラン・フェリエ正規取扱店
カミネ トアロード本店
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