腕時計を身に着けていると、暗い場所で針やインデックスが美しく光っていることに気づくことがあります。
この暗闇で光る機能が、時計における「夜光」です。
夜光は、暗い場所でも時刻を確認しやすくするために、時計の針やインデックスなどに施されています。
特にダイバーズウォッチでは、光の届きにくい海中でも時刻や潜水時間を確認する必要があるため、夜光は重要な役割を担っています。
しかし、夜光の魅力は「暗いところで時間が見える」という機能性だけではありません。
ブランドによって、夜光を施す場所や色、デザイン、さらには時計そのものの表現方法まで大きく異なります。
今回は、パネライ、ベル&ロス、グランドセイコー、ローマン・ゴティエから、特徴的な夜光を備えたモデルをご紹介します。
同じ「夜光」という機能でも、ブランドによってこれほど表現が違うのか。
ぜひ、時計選びの参考にしてみてください。
【動画で紹介】暗いところでも視認性抜群!カミネスタッフが夜光モデルを紹介
今回ご紹介するモデルの夜光について、実際の光り方や特徴を動画でもご覧いただけます。
暗闇の中で浮かび上がる針やインデックス、ケース、文字盤など、それぞれのモデルが持つ個性的な夜光表現にもぜひご注目ください。
腕時計の「夜光」とは?暗闇で光る仕組み
腕時計の夜光とは、暗い場所でも時刻を確認できるように、針やインデックスなどに発光素材を使用した機能です。
一般的な蓄光タイプの夜光は、明るい場所で光を蓄え、暗い場所でその光を放つことで発光します。
そのため、普段は通常の文字盤として楽しみながら、暗い場所では針やインデックスが浮かび上がり、時刻を確認することができます。
時計にとって夜光は、デザイン性だけではなく「視認性」を支える重要な機能のひとつなのです。
なぜダイバーズウォッチに「夜光」が重要なのか?
夜光が特に重要な役割を果たしているのが、ダイバーズウォッチです。
海中では深く潜るほど光が届きにくくなり、通常の文字盤では時刻を確認することが難しくなります。
そこで、針やインデックス、ベゼルなどに夜光を施すことで、暗い海中でも必要な情報を読み取れるようにしています。
例えば、ダイバーズウォッチに備えられている逆回転防止ベゼルは、潜水時間を把握するために使用されます。
そのため、暗所でベゼルの位置を確認できることも重要です。
つまりダイバーズウォッチにおける夜光は、単なる装飾ではなく、実用性を支える機能なのです。
夜光は「視認性」だけではない。ブランドごとに異なる表現
ここから今回ご紹介するモデルを見ていきましょう。
今回の4ブランドを比較すると、
- パネライ:視認性を追求した王道の夜光
- ベル&ロス:ケースまで発光する大胆な表現
- グランドセイコー:本格ダイバーズとしての機能性
- ローマン・ゴティエ:夜光を芸術的に表現
というように、それぞれのブランドで夜光に対するアプローチが大きく異なります。
パネライ|夜光の王道。暗闇でも揺るがない視認性
パネライといえば、夜光。
夜光といえば、パネライ。
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
パネライは、イタリア海軍向けの時計など、暗い海中でも時間を確認する必要がある時計を手掛けてきた歴史を持っています。
だからこそパネライにとって夜光は、単なるデザインではなく、視認性を追求するための重要な要素です。
今回は、そんなパネライから2本をご紹介します。
パネライ ルミノール マリーナ PAM03312
1,408,000円(税込)
直径44mmの大きなケースに、パネライらしいサンドイッチ構造の文字盤を組み合わせたルミノール マリーナ。
アラビア数字やインデックスに夜光が施され、暗闇では文字盤上の数字やインデックスがしっかりと浮かび上がります。
大きな文字盤と明確なインデックスによって、暗所でも時間を読み取りやすい、パネライらしい視認性を楽しめるモデルです。
主な仕様
- ケースサイズ:直径44mm
- ケース素材:スティール
- ムーブメント:自動巻き
- パワーリザーブ:約3日間
- 防水:500m

パネライ サブマーシブル PAM01596
1,573,000円(税込)
もう1本は、パネライを代表する本格ダイバーズウォッチ、サブマーシブルです。
同じパネライでも、ルミノール マリーナとは夜光の見え方が大きく異なります。
針やインデックスだけでなく、ベゼルにも夜光が施されている点が特徴です。
さらに、夜光の色にも注目したいところ。
それぞれの場所に異なる色の夜光が配置されることで、暗闇の中でも必要な情報を読み取りやすくしています。
ダイバーズウォッチならではの逆回転防止ベゼルと夜光が組み合わさることで、ルミノール マリーナとは異なる、よりスポーティーで本格的な表情を楽しめます。
主な仕様
- ケースサイズ:直径44mm
- ケース素材:スティール
- ムーブメント:自動巻き
- パワーリザーブ:約3日間
- 防水:300m
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同じパネライでも、夜光を施す場所やデザインによって印象が大きく変わります。
夜光という視点から2モデルを見比べてみるのも、時計選びの面白さのひとつです。
ベル&ロス|時計が、ケースごと光る。「BR-X5 Lum」
次にご紹介するのは、ベル&ロスのBR-X5 Lumです。
夜光と聞くと、「針やインデックスが光るもの」というイメージを持つ方が多いと思います。
しかし、この時計は少し違います。
ケースまで光る。
それが、BR-X5 Lumの大きな特徴です。
ベル&ロス BR-X5 Green Lum
1,991,000円(税込)
BR-X5 Green Lumには、ベル&ロスがBR-X5 Lumのために開発した蓄光複合素材が使用されています。
そのため、針やインデックスだけではなく、ケースの一部まで発光します。
暗闇にすると時計全体が光っているように見え、一般的な夜光とはまったく違った存在感を放ちます。
主な仕様
- ケースサイズ:直径41mm
- 厚さ:12.80mm
- ケース素材:DLCコーティング マイクロブラスト グレード2チタン
- ムーブメント:自動巻き
- パワーリザーブ:約70時間
- 防水:100m
- 世界500本限定
ベル&ロス BR-X5 Blue Lum
1,991,000円(税込)
もう1本は、BR-X5 Blue Lum。
先ほどのGreen Lumとは夜光のカラーが異なり、こちらは鮮やかなブルーに発光します。
ケースだけではなく、インデックスや針にもブルーのSuper-LumiNova®が使用されています。
同じBR-X5 Lumでも、グリーンとブルーでは暗闇での印象が大きく変わります。
グリーンは圧倒的な存在感。
一方、ブルーはよりスタイリッシュで未来的な印象です。
昼間はケースや文字盤のデザインを楽しみ、暗くなれば時計そのものが異なる表情を見せる。
BR-X5 Lumは、夜光を時計のデザインそのものとして楽しめるモデルと言えるでしょう。

グランドセイコー|海の中でこそ映える、精密な夜光
続いては、グランドセイコーです。
今回ご紹介するのは、エボリューション9 コレクションのスプリングドライブ U.F.A. Ushio 300、SLGB023。
グランドセイコーの中でも本格的なダイバーズウォッチです。
グランドセイコー SLGB023
1,650,000円(税込)
まず目を引くのが、美しいブルーのダイヤル。
日本を取り巻く海の潮流をイメージしたデザインが採用されています。
しかし、このモデルで注目したいのは、やはり夜光です。
SLGB023は、針とインデックスだけではなく、ベゼルにもルミブライトが施されています。
暗闇の中でも時刻だけではなく、ダイバーズウォッチとして重要な情報を確認できるように設計されています。
ダイバーズウォッチでは、ベゼルを使用して潜水時間を把握します。
そのため、暗い海中でもベゼルの位置を確認できることは非常に重要です。
さらにSLGB023は、
- 300m空気潜水用防水
- 逆回転防止ベゼル
- ねじロック式りゅうず
など、本格的なダイビングを想定した機能を備えています。
主な仕様
- ケースサイズ:横40.8mm × 縦48.5mm
- 厚さ:12.9mm
- ケース素材:ブライトチタン
- ムーブメント:スプリングドライブ 自動巻(手巻つき)
- パワーリザーブ:約72時間
- 防水:300m空気潜水用防水

美しいデザインだけではなく、本格的なダイバーズウォッチとしての機能性を備えている。
そこにグランドセイコーらしい精密さがあります。
ローマン・ゴティエ|夜光を、芸術に変える
最後にご紹介するのは、ローマン・ゴティエ。
ここまでのモデルとは、夜光に対するアプローチが大きく異なります。
C by ローマン・ゴティエ チタンエディション ブレスレット Lumen dial
9,680,000円(税込)
今回ご紹介するのは、C by ローマン・ゴティエ チタンエディション ブレスレット Lumen dialです。
ケースにはグレード5チタンを採用し、手巻きムーブメントを搭載。
世界限定28本という希少性も魅力です。
主な仕様
- ケースサイズ:直径41mm
- 厚さ:9.55mm
- ケース素材:グレード5チタン
- ムーブメント:手巻き
- パワーリザーブ:約60時間
- 防水:50m
- 世界限定28本

そして、この時計で注目していただきたいのが、名前にも含まれている「Lumen dial(ルーメンダイアル)」です。
通常の状態でも非常に個性的な文字盤ですが、暗くするとさらに印象が変わります。
文字盤全体が浮かび上がるような、独特の夜光表現。
「暗闇でも時間を確認するための夜光」という従来の考え方から一歩進み、夜光そのものを時計の表現として楽しむことができます。
同じ「夜光」でも、ここまで表現が変わる。
ローマン・ゴティエのLumen dialは、夜光をひとつの芸術表現として捉えることができる、非常に個性的な一本です。
4ブランドを比較すると分かる、夜光の奥深さ
今回ご紹介したモデルを並べてみると、それぞれのブランドが夜光に対して異なる考え方を持っていることが分かります。
| ブランド | モデル | 夜光の特徴 |
| パネライ | ルミノール マリーナ PAM03312 | 数字・インデックスなどの高い視認性 |
| パネライ | サブマーシブル PAM01596 | 針・インデックス・ベゼルの夜光 |
| ベル&ロス | BR-X5 Green Lum | ケースまで発光 |
| ベル&ロス | BR-X5 Blue Lum | ブルーの夜光で未来的な表情 |
| グランドセイコー | SLGB023 | 針・インデックス・ベゼルにルミブライト |
| ローマン・ゴティエ | C by Lumen dial | 文字盤全体を活かした芸術的な夜光 |
こうして比較すると、夜光は単なる「暗闇で光る機能」ではないことが分かります。
視認性を追求するブランド。
ダイバーズウォッチとしての機能性を重視するブランド。
そして、夜光そのものをデザインや芸術として楽しませるブランド。
夜光を見るだけでも、それぞれの時計ブランドが持つ個性を感じることができます。
夜光で腕時計を選ぶなら、どこに注目する?
夜光を時計選びのポイントにするなら、単純に「どれが一番明るいか」だけを見る必要はありません。
暗闇での視認性を重視するなら
針やインデックスの配置、数字の大きさなどに注目してみましょう。
パネライのように、暗い場所でも時間を読み取りやすいデザインは、夜光の魅力をストレートに感じられます。
本格的なダイバーズウォッチを選ぶなら
針やインデックスだけでなく、ベゼルにも夜光が施されているかをチェックしてみるのもおすすめです。
潜水時間を把握するためのベゼルが暗所でも確認できることは、ダイバーズウォッチにとって重要なポイントです。
個性的な時計を選ぶなら
ベル&ロス BR-X5 Lumのように、ケースまで発光する時計は非常に個性的です。
昼と夜で時計の印象が大きく変わるモデルを選ぶのも面白いでしょう。
時計そのものの芸術性を楽しむなら
ローマン・ゴティエのLumen dialのように、夜光そのものをデザインとして楽しめるモデルもあります。
「夜光」というひとつの機能から時計を見ていくと、普段とは違った魅力が見えてきます。
まとめ|夜光から見ると、高級時計はもっと面白い
腕時計の夜光は、暗い場所で時間を確認するための実用的な機能として発展してきました。
特にダイバーズウォッチでは、暗い海中で時刻や潜水時間を確認するために欠かせない重要な要素です。
一方で、現在では夜光は単なる機能にとどまらず、時計の個性を表現するデザインとしても進化しています。
パネライの視認性。
ベル&ロスのケースまで発光する大胆な表現。
グランドセイコーの本格的なダイバーズウォッチとしての機能性。
そして、ローマン・ゴティエの芸術的なLumen dial。
同じ「夜光」でも、ブランドによってこれほど表現が異なります。
普段はあまり意識することのない夜光だからこそ、時計選びの新しい視点として注目してみてはいかがでしょうか。
実際に暗い場所で光る様子を見ると、写真やスペックだけでは分からない魅力を感じていただけるはずです。
カミネでは、今回ご紹介したモデルをはじめ、さまざまなブランドの腕時計をご案内しております。
気になるモデルがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
実際に時計を手に取り、夜光の色や光り方、視認性までじっくりと比較してみてはいかがでしょうか。

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