KAMINEスタッフブログ

ゼニスの英雄 シャルル・ベルモ

 

こんにちは、クロノメトリー店です。

 

本日は、ゼニスの歴史についてお話したいと思います。

 

皆様、ゼニスの英雄として称えられている「シャルル・ベルモ氏」をご存知でしょうか?

 

 

なぜ、英雄と言われているのかというとエルプリメロを守り抜いた人物だからです!!

 

それがどういう事か、ご説明しますね♪

 

1970年にクオーツウォッチが登場し、にスイスの時計産業は大きく揺らぎました。
それはゼニスも同じで、アメリカの企業に買収されました。

 

そして買収先の上層部より機械式時計の製造を一切中止して
クオーツウォッチだけを製造するように命じられ、
さらにはエルプリメロの資料や工具すべてを処分するようにも言われてしまいました。

 

エル・プリメロの開発に原案から携わり、長年工場で働いてきたシャルル・ベルモ氏は
会社に対して「この優れたエルプリメロの機械機構がいつかクオーツ時計に打ち勝つ日が来る」
と訴えましたが、会社は全く聞く耳を持ってくれませんでした。

 

そこで、彼はこっそりと資料と工具すべてを屋根裏に隠すことに決めたんです!!


ひとつひとつの部品と道具にラベルを貼って目録をつくり、
製造工程は細かくファイルに記載して保管したのです。

 

 

金型だけでも150個あり1トンの重さだったそうです、、、

 

そして1978年、ゼニスは新たな経営者のもとに引き取られ、
再び、機械式時計が脚光を浴び始めた時にシャルル・ベルモ氏は
経営スタッフたちに9年間保管し続けていた工具を引き渡し、
1984年ゼニスの名機エルプリメロが復活したのです。

彼の信念がなければ、今のエルプリメロは復活できなかったといっても過言ではないですね!

 

本当に、先見の明を持つ素晴らしい時計職人だと思います。

 

そんな彼が退社するときに贈られたのが「深いブルー文字盤のエルプリメロ」でした。

 

そしてそんな彼を讃え、今でもシャルルベルモトリビュートとして
彼が偉業を行った1975年にちなんで1975本限定が発売されているんですよ♪

 


エル・プリメロ 410 トリビュート・シャルル・ベルモ
品番:03.2097.410/51.C700
素材:ステンレス
ケース径:42mm
価格:¥1,188,000(税込)

 

印象的なブルーの文字盤にトリプルカレンダーが付いたモデルです☆

 

 

裏蓋には製造番号が記載されています。

 

シャルル・ベルモ氏の信念が詰まった上品で美しい。
是非一度、手に取ってご覧くださいませ♪

 

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篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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