KAMINEスタッフブログ

C.O.S.Cクロノメーター

時計の精度を認定する機関はいくつかありますが、中でも代表的なのが、C.O.S.Cクロノメーターです。


クロノメーターは、公的機関であるスイスクロノメーター検定協会が、厳しい精度テストにパスした高精度なムーブメントに与える認定です。

5姿勢、3種の温度の中で連続して15日間にわたるテストを行った結果、下記範囲に収まる精度を維持した時計のみ合格となります。(ケースが20mm以上の機械式時計の場合)

平均日差 (1日の進み遅れの、最初10日間の平均)
  =-4〜+6秒
平均日較差(同じ姿勢と温度で測定した2日間の日較差(日差の差)の平均 )
  =2秒以内
最大日較差(最初の10日間における5姿勢の日較差最大値 )
  =5秒以内
垂直・水平の姿勢差(垂直姿勢での平均日差から、水平姿勢での平均日差を差し引いた値)
  =-6〜+8秒
最大姿勢偏差(最初10日間の各日差と平均日差との最大値 )
  =10秒以内
温度係数(温度が8℃の日の日差と38℃の日の日差の差を温度差で割った値)
  =-0.6〜+0.6秒
復元差(14~15日の日差から、0~1日の日差および1~2日の日差の平均値を差し引いた値 )
  =+5〜-5秒

かなり細かい検査をしているようですね。。。
ロレックス、オメガ、ブライトリング(100%クロノメーター化)などは、クロノメーター認定を受けたモデルを数多く取り扱う代表的なメーカーです!

クロノメーターの他にも様々な品質認定規準があります。
次回は、”ジュネーブシール”についてアップしたいと思います。


記事カテゴリー

COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

連載コラム一覧

<< 前の記事
リシャール・ミル 2009イベントレポート
UPDATE: 2009.05.28
次の記事 >>
ブライトリング『クロノマットB01』先行発売!!!!
UPDATE: 2009.05.30
LINE

LINE友だち追加して
お問い合わせ