KAMINEスタッフブログ

パテックフィリップの「ゴンドーロ」

2007年クロノメトロ・ゴンドーロというトノー型の新作が発表され、話題を集めたことは記憶に新しいです。
しかしこのクロノメトロ・ゴンドーロは、実はパテックフィリップ自身が、過去にある会社のために
製造していたモデルの復刻版です。

ブラジル・リオデジャネイロに本社を置くゴンドーロ・ラブリオ社のために、パテックフィリップは
1902年から1927年にかけてクロノメトロ・ゴンドーロを製造していました。
直訳すると“ゴンドーロ時計”。

現在、パテックフィリップの丸型以外の時計はゴンドーロコレクションと呼ばれていますが、
これこそがこのコレクション名の由来です。(例外的にゴールデン・エリプスは除かれます。
またスポーツモデルや複雑モデルも同様です。)

パリ万博が開催された1925年。その頃より1940年頃までデザインの流行は、
曲線を多様化した有機的なデザインのアール・ヌーヴォーから幾何学的なデザインの
アール・デコへと変わっていきました。

そして現在のゴンドーロコレクションのデザインは、このアール・デコ精神を体現しています。


カミネ・トアロード店2Fにて
『ゴンドーロ・カレンダリオ・プラチナ』をご覧いただけます。
アール・デコからインスピレーションを得た
トノー型ケースを初めて採用した
年次カレンダーです。

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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