KAMINEスタッフブログ

ローマンゴティエ 究極のユニークピース

ローマンゴティエのインサイトマイクロローターは、独創的なデザインと最高レベルのクオリティー、
熟練工による徹底的な面取り、焼成エナメル文字盤など、最先端技術と伝統工芸美の共存する人気モデルです。
今回はこの自動巻きの基幹モデルをベースにスペシャルピースの製作依頼を頂きました。

 

 

 

 

その依頼内容は、インサイトマイクロローターをベースに、超軽量なスポーツウォッチを作ってほしいというものでした。
ナチュラルチタン10本限定 (完売)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

但し、とことん追求した究極のものにしてほしいと、、、
ローマンゴティエ氏とも親交の深いご依頼主の要望をかなえるべく、
超軽量、究極のスポーツウォッチの製作に入りました。

先ずはケースの素材の検討。

 

 

 

 

 

 

スポーツウォッチとしての剛性と軽量化のためカーボン素材を採用することになりました。
カーボン素材といっても、繊維状のもの、圧縮したもの、合金したものと様々です。
ローマンゴティエ社としても初の試みのため、様々なスタイルのカーボン素材を検証し、
どれが今回のモデルにふさわしいか何度もミーティングしました。
最終的の採用したのが、カーボンファイバーにアルミとチタンを合成したAlTiCa。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

超軽量なうえに特製の違う素材を合成したことで強度も高まり、
またアルミの粒子が散らばり、独特な質感の素材となりました。
素材の開発と並行して、3DCADによるデザインコンセプトも出来上がってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケース素材の軽量化だけでなく、ムーブメントはグレード5のフルチタンのフルスケルトン!
地板からブリッジに至るまで徹底的な肉抜きによる軽量化がほどこされております

複雑に肉抜きされた部分は全てにスイス屈指の仕上げ職人シルヴィーさんの手仕上げによる面取りが施されます。

ムーブメントは一般的に真鍮や洋銀、金などで作られますが、
チタン製でこのレベルの複雑なムーブメントは他に無いですし、
非常に硬い金属であるチタンに手仕上げで面取りをするのは途方もない時間がかかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原型のムーブメントと比べるとその違いがわかります。

 

 

 

 

 

 

前面は最終的に右側の香箱の上にあるブランドロゴマークまで撤去しました、、、汗
こちらが完成したムーブメント!

 

 

 

 

 

 

 

 

超軽量であることを感じさせない立体的で複雑な造形と、仕上げによって深く光る質感は息をのむ美しさです。

 

AlTiCa製の文字盤に、視認性の良い発色にこだわった針。

 

 

 

 

 

 

 

 

完成品がこちら!
ローマンゴティエ
インサイトマイクロローター カーボンファイバースケルトン

 

 

 

 

 

 

 

 

AlTiCaケースの質感と丁寧に手仕上げされたムーブメントの質感とのコントラストが素晴らしい!
アクセントカラーのブルーも絶妙なトーンで、ご依頼主の所有されるレーシングカーを想起させます
裏側はさらに複雑に肉抜きされている様が見ていただけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、肝心の重量はなんと、、31.23g(時計本体)。ベルトと合わせて55g。


見た目の複雑さと、実際の軽さに違和感を覚えるほどです。
*因みに、こちらは22金製のマイクロローターが(5g)が搭載され、
香箱はツインバレルで二つありますので、それを考慮するとさらに驚異的な軽さであります。

超軽量とAlTiCaケースのサラサラとした肌触り、計算されたラグ角によって素晴らしい装着感となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴティエ氏も快心の出来上がりに熱く解説されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥様のインサイトマイクロローターマスターピースとのエクストリームなペアショット!

 

 

 

 

 

 

 

 

ローマンゴティエ氏のクリエイティヴィティーと技術力は世界最高峰にあります。
カミネはブランド創成期から長らく信頼関係の元、スペシャルオーダーに携わって参りました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご興味をお持ちいただいたお客様は是非お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

カミネ旧居留地店

ROMAIN GAUTHIER

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記事カテゴリー

COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

連載コラム一覧

<< 前の記事
FRED フォース10 グラデーションダイヤ
UPDATE: 2020.01.31
次の記事 >>
ショパール アルパインイーグル 再入荷!
UPDATE: 2020.02.01
LINE

LINE友だち追加して
お問い合わせ