KAMINEスタッフブログ

上根社長が見た SIHH2011最新作レポート Part.4

スイス・ジュネーブで開催されるSIHH(Salon International de la Haute Horlogerie)と呼ばれるそのイベントは3月のバーゼルワールドと並び、時計とジュエリーの世界2大イベントとなっています。例年この時期のヨーロッパは とても寒く今年のジュネーブも連日曇り空が多く冷たい日々でしたが、会場内やジュネーブ市内は熱い新作発表の場となりました。

今年の新作はデザイン、スタイリングで懐古的なものが多く、サイジングはクラシックを中心に38mm~40mmが主流で小さくなり、逆にスポーツ系では大振りなものが目立ちました。新作の数は例年以上で総合的に日本人向けとして好感の持てるものが多く、豊作であったと言えます。

考えてみますと腕時計の世界は何年もの間、毎年わずか35mm~45mmの直径の中で数万円から数億円に至ります。何百種類にも及ぶ時計が生み出されているという とんでもなくクリエイティブな世界であるのだなと考えさせられます。そのひとつひとつは殆どが手作業で僅少生産なため、皆様が「これ」と思われる時計に巡り合う貴重な機会を今年もどんどん紹介してまいります。どうぞご期待ください。

本日は、各ブランドの商品以外のシーンをお伝えします。


SIHH会場内の様子。
世界各国からディーラーが今年一年の新作の注文と視察に集まってきます。
中央の空間には休憩スペースがあり、飲食が自由にオーダーできます。
それを囲むように各ブランドのブースが立ち並びます。


こちらはロジェ・デュブイのブース入り口。
今年のロジェ・デュブイはカジノがテーマで、新作もモネガスク(モナコの人々)と言う
カジノを連想させるデザインのモデルが発表され話題に。


今年のIWCのテーマは“ポートフィノ”。
北イタリア・ジェノバの近くにある小さな美しい港町の名です。
町の雰囲気をテーマにブースの入り口はイタリアンテイストに満ち溢れていました。


サントーニ製のストラップを標準装備したNewポートフィノは素敵なマッチングでした。


カルティエの豪華絢爛なブースの入り口。
カルティエのアンティークなど歴史的なモデルも別室で展示され
「ラグジュアリーの世界の王」としての貫録を見せつけていました。
カルティエの今年の新作はどれも素敵でした。
是非新作情報をお見逃しなく。


A.ランゲ&ゾーネのブース内での商談風景。
こんな感じで丸一日、1時間単位で何社もの取引先を連日訪れます。
「ここをこうすべき」や、「これはどうか」など色々な意見を先方に伝え、
デリバリーが始まるまでモデル毎に微調整を要求したりすることもあります。


A.ランゲ&ゾーネのブースで久々にお目にかかったウォルター・ランゲ氏。
今年87歳ですが、ピシッと背筋が伸びており、そんなお歳とは思えません。
いつもの穏やかな紳士ぶりも変わりはありません。
いつまでもお元気で。祈念。


尊敬する時計業界重要人物の一人、ジェローム・ランベール氏。
次々と新しいアイディアでメカニズムを開発するスイスの
大御所メゾン“ジャガー・ルクルト”社のリーダーです。


SIHHの商談が終わると、夜はこのようなパーティが開催されます。
こちらはオーデマ・ピゲの“APナイト”。
ゲストにアンバサダーのミハエル・シューマッハ、
クール&ギャングのライブもありました。
そして、アーノルド・シュワルツネッガーの登場ということでしたが・・・。


こちらは、フランク・ミュラー本社。
ジュネーブ近郊のジャントウで毎年SIHHに合わせて新作が発表されます。
今年のフランク・ミュラーも新作が活発にリリースされました。


夕刻、寒々と冷えきった空気の中、
趣のある木造のシャトウのような建物の中は温かいです。

次回は、また新作情報をお届けしたいと思います。
お楽しみに。


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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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