KAMINEスタッフブログ

ペキネ!

先日、フランスの時計メーカー『ペキネ』の新作を見せていただく機会がありました。
昨年完成した完全自社設計の新ムーブメントは生産もフランス国内で行われており
名称を“キャリバー・ロワイヤル”と言うそうです。

クォーツショック以降、初のフランス・マニュファクチュールということになります。
現在でこそヨーロッパの時計産業は殆どスイスに集約されていますが
200年程前、ブレゲの現役時代はフランスがその中心だったそうです。

今回、初めて実物を手に取って見たのですが、想像以上のクォリティの高さに驚きました。

こちらが“キャリバー・ロワイヤル”ムーブメント。
仕上げも美しく、またベースキャリバーとして
機械の厚みを変えることなく
機構の追加ができるそうです。

特筆すべきは、ゼンマイの巻き上げシステムを
見直すことにより、エネルギーの伝達ロスを
少なくし、強いトルクで高い精度を実現している点です。

このムーブメントを使った新作は2モデルあり、
こちらが上級機種の「パリ・ロワイヤル」です。
YGで¥3318000(税込・予価)
上級機種だけにケースやラグも
非常に手の込んだ造りになっています。

段差のないビッグデイデイト表示。
これも強いトルクがあればこそです。
パワーリザーブ表示がゼロ位置から
更にマイナス16まで目盛られているのが
わかるでしょうか?

実質、88時間以上のパワーリザーブを
確保しているそうです。

そしてこちらが“リュー・ロワイヤル”。
YGで¥2205000(税込・予価)です。
“リューロワイヤル”にはSSモデルが
ラインナップされており、
価格が何と¥840000(税込・予価)。
ムーブメントの内容を考えると
驚きのプライスだと思います。

上級機についていなくて、
こちらにムーンフェイズが
ついているのも面白いです。

発売は少し先の来春頃だそうです。
カミネとしても取り扱うか目下検討中です。

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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