KAMINEスタッフブログ

ダニエル・ロート氏との再会ー2

私のそのお願いとは、ダニエル・ロート氏に弊社創業100周年へのオマージュとして、
「トゥーミニッツ・トゥールビヨン」カミネ・スペシャルモデルを手掛けて欲しいというものでした。

願いが叶って、
2006年のバーゼル・ワールドでは、
記念モデルを示す文字が
エングレービングされた、
このスペシャル・モデルを
見せて頂きましたが、
このときに氏は、
親友のように精神面からも
支えてくれている長男のジャン氏、
長年連れ添ってきたニコラ夫人を一緒でした。

これがそのときの秘蔵写真です。

なお上記のカミネ・スペシャルモデルには、美しくも深いさまざまなエピソードがありますが、
バーゼル・ワールド2006の会場に姿を見せたダニエル・ロート氏のもとに駆け寄ったのが、
ジュウ渓谷にあるル・サンティエという同じ町に住む親友のフィリップ・デュフォー氏と、
フランク・ミュラーを排出し、デュフォー氏も所属するアカデミー(独立時計師協会)の会長を
務めるスヴェン・アンデルセン氏。アンデルセン氏はロート氏にせがみ、
完成したばかりの弊社記念モデルを、無言で食い入るように見つめ続けていました。
この沈黙こそが、ロート氏に対するアンデルセン氏の敬意ったのでしょう。

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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