クロノメトリーブログ

革新と時計の在り方を変えたコルム

クロノメトリー店で取り扱っている
「CORUM」というブランドがあります。

1955年、時計製造の聖地でもあるラ・ショー・ド・フォンに設立され、
現代に至るまで革新的且つ少し前衛的とも言える時計を
製作してきた名門メゾンです。

印象的な鍵のロゴは「完全な時への鍵」を意味しています。

設立翌年の1956年には世界初文字盤にインデックスを持たない
ノーマーカー・ダイヤルというモデルを発表するなど
独創的な発想により新たな扉を開いてきました。
今でこそインデックスを持たない時計はいくつもありますが
コルムがその原点というのはあまり知られていないのではないでしょうか。

そんな時計への探求心が深いコルムの珍しい時計が
現在クロノメトリー店にずらりと並んでいます。
今日はその中から1本ご紹介致します。

GOLDEN BRIDGE CLASSIC

本来時計とはケースのスペースを存分に使い、
ムーブメントを収めています。

ですがこのゴールデンブリッジはムーブメントを構成する
パーツ一つ一つが一直線に並んでおり、その姿はさながら一本橋。
時計の在り方は決められたものではないと感じさせられるモデルです。

スイス時計産業が大きな打撃を受けるクォーツショックの影響が残る、
1980年に発表されたこのモデルは、著名な独立時計師である
ヴィンセントカラブレーゼによって作られました。

この時計はジュネーブで開催された国際発明展で優勝を獲得、
世界にコルムの独創性と技術力を示しました。
その後、再び機械式時計が復権することになります。

裏から見るとより、いかに部品点数が抑えられ
組み立てられているかが分かるかと思います。

構造上、リューズは6時側についています。
コルムのロゴである鍵が彫られており、細部でも
デザイン性を感じることができます。

ケースサイドもスケルトンになっているため
横からも珍しいムーブメントの構造を楽しむことができます。

時計の歴史を陰ながらも支えているコルムの時計は
一見の価値があるのではないでしょうか。

ケース径:34.00 × 51.00 ㎜
ケース素材:ローズゴールド
防水:3気圧

〒650-0021
神戸市中央区三宮町3丁目1-5
TEL:078-391-1571

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篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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