クロノメトリーブログ

ゼニス エル・プリメロと「シャルル・ベルモ氏」の関係

こんにちは。クロノメトリー店です。

4月はゼニスのキャンペーンをご案内しながら、臨時休業となってしまい残念ですが

もしご要望がございましたら、ご来店予約制にてスタッフが待機しておりますので

お気軽にお申しつけ下さい。

さて、前回のブログでゼニスの歴史や「エル・プリメロ」についてふれました。

前回のブログはこちら >> https://kamine.co.jp/blog/chronometry/2020/04/09/zenith%e3%81%ae%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e3%82%92%e3%81%94%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%99/

その中でシャルル・ベルモ氏の名前がありましたので、簡単にブログに書かせて頂きます。

では、シャルル・ベルモはどんな人物か一言で説明すると・・・あの伝説的なムーブメント

「エル・プリメロ」を守った人物です!!

 

 

 

 

 

 

 

 

※公式サイトよりお借りしています

当時の時代背景はというと、1970年にクォーツショックが起こり スイス時計産業が大きく揺らいでいた頃…

ゼニスは例にもれず、アメリカの企業に買収されてしまいます。

機械式時計の製造を一切中止し、エルプリメロの資料、工具をすべて処分することを余儀なくされる中、長年工場で働いてきたシャルル・ベルモ氏は、会社へ「エルプリメロ」の必要性を訴えましたが、会社は全く聞く耳を持ってくれませんでした…

そこで、シャルルはなんと、「こっそりと資料、工具すべてを屋根裏に隠したのです!」

その部品は約1トンとも言われています。

 

 

 

 

 

そして「エル・プリメロ」の存在は忘れ去られていきます・・・

時は流れ1982年、エベルやロレックスが一部のモデルに「エル・プリメロ」を採用したいと言う話が浮上しました。しかし、金型も設計図も無い状態では製造再開は不可能…

シャルル・ベルモ氏は、そこで時はきた!とばかりに屋根裏のエル・プリメロのすべてを引き渡し

満を持して、エル・プリメロは1983年、10年近い眠りから復活したのです!!

この話は有名で個人的にもゼニスに興味を持つきっかけとなりました!

まさに彼の信念がなければ、エル・プリメロの復活は無かったということです。

時計にはさまざまなストーリーがあり、知れば知るほどその魅力が増していきます。

このような背景も時計選びの一つの楽しみにしていただければと思います。

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https://www.kamine.co.jp/news/637/

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COLUMNコラム

篠田哲生

最高峰の時計ブランド「パテック フィリップ」の魅力とは何だろうか?
数々の仕事を通じてこのブランドに出会い、魅了され、遂にはユーザーとなったライター、ウォッチディレクターの篠田哲生氏が、自身の目と経験から感じた、"パテック フィリップのこと"について語る。

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