KAMINE 社長ブログ

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旅と万年筆の思い出

10年近く前 筆記具と腕時計メーカー モンブランの視察ツアーで北イタリアのバッサノという地を訪れた事がありました。

「バッサノ・デル・グラッパ」という風光明媚な古都は、イタリア北東部のアルプスからの空気が流れ込む町で蒸留酒のグラッパの生産でも有名なところです。

 

その街のはずれにイタリアの由緒ある筆記具メーカー モンテグラッパの歴史的な製作所があり、古いペン工場と過去の作品、資料を集めた博物館も見学しました。

 

バッサノは第一次大戦で、ヨーロッパ諸国からの攻撃を食い止めるイタリア防衛の最前線となり、多数のイタリア人将兵の犠牲が出た地域です。

「武器よさらば」などで有名な文豪アーネスト ヘミングウェイがイタリア軍に従軍していた際に滞在した事のある地でもあるようです。

 

その博物館には 当時 最前線で若き兵士がその地の万年筆を使い、郷里の家族や恋人宛てに綴られた手紙が額に入れられ多数展示されていました。

ぼろぼろになった藁半紙に滲んだインクのレター。
それらは投函されないままの手紙だったのでしょう。

当時、現地で案内してくれたガイドさんが手紙の何通かを訳してくれましたが、実に純朴な思いを記したもので胸が熱くなったのを覚えています。
万年筆で書いた滲んだインクのゆがんだ文字が、余計に心に迫りました。

世界一の筆記具メーカー モンブランは私達をバッサノへ連れて行き「ペンが持つ本当の意味」を教えてくれたのだと回想しました。

 

今、メールやラインでのメッセージが当たり前となりましたが、やっぱりその人の肌感覚が伝わる直筆のレターやメッセージを受け取るのは嬉しいものですね。
たとえ万年筆でサインを一筆入れるだけでも人間味のある印象になります。

 

昨今は コロナ禍による行動や旅の制限で、思いがけず世界も視野も狭まってしまったように感じることもしばしば・・・。

自粛を余儀なくされ 海外出張も多かった生活が一変し、変化のない毎日に息が詰まることもあり、時折 情緒を失っているように感じ 感傷的になったりします。

変化のない毎日だからこそ そばにいる大切な人へ万年筆で たとえ滲んだ下手な字でも思いを込めてレターを書いてみるのも良いものですね。

 

2月になりましたら 節目のシーズンに向けて年に一度の「モンブランフェア カミネ元町店」開催予定です。
どうぞご期待下さい。

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